愛は惜しみなく与う【番外編】
「ねぇ。もう怒ってないから」

「そうですか。でも私が話したいことがあるんで、予定は変更しません」

「そろそろ時期だったってなに?」

「その話をしようかと」


そう言うと手を払い除けられた。
えっと…怒ってますよね


「別れ話?」

「………え?」


「新は…大学行くもんね。あたしは特に夢もなくて…適当にお金貯めれたらいいなって思うだけで。新とあたしは違うから」


待ってください。どっからそんな話が?


「今は新と話したくないや」


「ちょっと待ってください。別れ話なんてしませんよ。大学は行きますけど…てゆうか話を聞きなさい」


嫌がる皐月を強引にホテルに連れて行く。
周りから見れば犯罪ちっくですね。ちょっとこの時は必死すぎて周りのことを見てませんでした。


「ちょ、痛い!」

「じゃあ抵抗しないで」

「やだよ…話したくない」

「いいですよ。話さなくていい。私が話すんで」

そう言うことを言ってるんじゃないのに!

とまたプリプリ言ってますが…


皐月は結構ネガティブでしたね。なんだか最近、ポジティブな杏を近くで見ていたんで忘れていましたが。
女性はもっと繊細で壊れやすいんでした
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