愛は惜しみなく与う【番外編】
「だから、どの大学でもいい。私は学びたいことをそこから見つける力あります。皐月は何も心配しなくていい。むしろ、就職するなら自分の心配をしなさい」


「は、はい」


ま、丸め込まれてしまった!!
間違いない!あたしの就職の方が不安だよね?何も考えてないけど。



「仕事は、私が卒業して、1年以内に辞めさせてあげますから」


な、な、なに!!

「なんですか?その顔は」


「あ、あら…新が…甘い」


そう言うと何を言ってんだという顔をされた。いやいや、甘いよ!おかしいよ


「不安になると言われると、ちゃんと言葉にしない私が悪いのかと。最近真っ直ぐな恋愛ばかりみていて……ちょっとうつりました」


恥ずかしくなったのか、少し顔を赤くして手を口に当てて顔を背けた新


なにそれ

好きだよ



「嫌な態度とってごめんね」


あたしが謝らなきゃ…



「本当に、そうですよ」

んん???


「せっかく会えてるのに、機嫌悪かったら寂しいでしょ。私は皐月に会える時間を楽しみにしているのに」


でもそれもあと1年ですね。
そう言ってあたしの身体を起こしてくれた



「皐月が就職できなきゃ意味ないんですからね?」


わかってるとは思いますが。そう付け加えた新

う、うう…胸に刺さる言葉だ
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