愛は惜しみなく与う【番外編】
多分あたし達はバカップルと呼ばれる類のカップルなのかもしれへん。

お互い素直すぎて思ったことを言いすぎる。



「イチャイチャしてんじゃねーぞ?」

「蕪木の方はボコって、女の方は倉庫拉致れ!!」


そういう声が飛ぶと、隣の泉が低く唸った



「杏に触れてみろ。殺すぞ」




あーあ。怒らせた


周りにいた全員が泉の圧で一歩下がる


「ほなまぁ、響のご飯前に、少し腹でも空かせますか」


喧嘩は久しぶりや。
ウェルカムウェルカムどんとこい!!


人が幸せに浸ってんのに邪魔する方が悪い。

そして、あたしと泉が一緒にいるところを狙うのが悪い。勝てるわけないやん


そして人数ハンデ戦が始まる。


泉と付き合ってから、息がより合うようになった。だからもう、瞬殺よ



「くっそ…せめて女だけでも…」

「あたし、1人でも一発も貰わず勝てるよ。やからそうやな。もっと鍛えてから出直して?」


無駄に時間だけ取られるからな。


呆気なく黒蛇の奴らは逃げ去っていった。何人かのびてるけど…放って置いてええか。
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