愛は惜しみなく与う【番外編】
「そうだなぁ……やっぱり和食が作りたいかな。イタリアンもいいけどさ。イタリアンの知識も活かして、なんかできないかなー」

うーんうーんと悩む響
自分のしたい事で悩めるのはいいよな。

みんな、色々考えてるな


「朔だけが心配ですね。何も考えてなさそうなんで」

「確かに。進路?なにそれって言いそう」


慧は俺でも考えてるのにと笑った
朔はそうやな。確かに…心配

まぁ、あの人柄やったら、どことなりと拾ってもらえそうやけどな。


響のつくってくれたチキン南蛮を食べながら、旅行のことや蕪木家でのことを話した。


「初旅行が温泉だなんて渋いですね」

「そうかな?」

「まぁ高校生の旅行ではないよね」


高校生の旅行はいずこ?
とは思ったけど、あたし達らしくて良かったと思ってる。

遊園地とかさ?観光地巡りとかは、楽しいやろうけど泉と行く感じじゃないんよな。


「新と慧は旅行いかへんの?」


「私は皐月の就職が決まれば行こうかと」


自分の受験は心配してない新は、流石と言える。皐月ちゃんは、アタフタしてそうやなぁ
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