愛は惜しみなく与う【番外編】
「普通ではないやろ。あたしが半目で涎垂らしてても可愛いとか言うやろ」


うーん。と泉は少し悩んだ後、うん!と返事をした。想像せんといてくれる?そんな顔のあたしを!


「どんな杏でも好きだよ」

「はいはい、分かったから。2人の時だけにしてよ。志木に聞かれるのは恥ずかしい」


じーーーっと見つめられているから。


「杏様も大人になってしまったんですね」

「まぁあと半年もせんうちに20歳やしな」


お酒合法的に飲めるで!!
ウキウキするよな。


「杏様、お酒は強いですが、一定量を超えると危ないんで気をつけてください」


志木は泉にそう言っている。
あたしって酒癖悪くないはずやねんけどな?

泉も顔色変わらなさそう。


その後もなんともゆるい話をしながら進む新幹線。

志木とゆっくり話せたのも久しぶりやし、たまにはええか。


ちょっと疲れてみんなで寝ることになった。あたしも泉も連日のお出かけに疲れていてすぐ眠れそうやった。
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