愛は惜しみなく与う【番外編】
「サイトに載ってないし、まだあかん?」

「い、いえ!大丈夫ですよ!ただ家賃は少し上がりますが」

「あぁ、構わない。賑やかになるだろうから、一軒家の方がいい」


シェアハウス用の一軒家らしく、住宅地の中にあるわけでもないから、結構いい感じな気がする!
中も綺麗やし収納もある。

これは!ビビッときた!!


「賑やかになるって言うのは…お子さんですか?」


書類の用意をしてくれてるお兄さんはニコニコと話しかけてきた。お子さん?
あぁ、そう言うことか!


「友達がいっぱい遊びにくるかもやから、余ってる部屋がほしくて!ぴったりやな」

「なるほど!失礼しました」

「子供できたら、庭の広い家に住んで走り回るねん。な?」


と泉に言ってみれば、コクコクと頷いていた。

あたしと泉の子供か


なんかすんごいお転婆そうやな……とぼんやりと想像する。
部屋に穴とかめちゃ空きそう。


契約するには早いねんけど、あの家は志木が払ってるんか東堂からでてるんかわからんけど、お金あたし払ってないから、今契約してもいい。

いいなって思ったから、無くなると嫌やもんな。

2人で居たいとき、この家に来たらいいのか!と泉は笑っていた。 
価値観が似ていて安心。
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