愛は惜しみなく与う【番外編】

え、何これ

嬉しいのか?喜んでいいのか?実感が湧かない。え?夢?

でも違った


「そんな顔、他の人の前でせんといてほしい」


泉の焦り顔は貴重やで?そう笑っていた。
いや、そのセリフはズルい。

俺だって他の男に笑いかけたりとかしないでほしい、言わないけど。


同じ気持ちだとなのかと、確認


一度気持ちを口に出してしまえば、気が楽だといって、「大好きやぞ」その言葉と共に飛びついてきた。

可愛すぎるだろ!なんだよ!俺前世いいことしたの?だから今こんな感じなの?


え?

杏も俺が好きなの?


そして杏は、最近思っていたことを話してくれた。

花江とかいう女が、杏に色々言ったのは本当らしい。それでヤキモチを妬いたと。

正直クソガキだった。
中3まで遊んでいたんだとおもう。
誰が誰とも覚えてもいないし、全員歳上だったことしか記憶にない。

本当に


ダメダメだったんだ。

それ以降、女と遊ぶことはパタリとなくなって、自分の中でそんな事をしていたことも忘れていたよ。

そして可愛すぎるお願いをしてきたんだ



「これからあたし以外に触れんといてくれるなら、許してあげるよ」



そう杏は笑った
いや、ご褒美だろ、それは。俺の。

杏以外は触れないよ
逆に触れていいのか?

一度触れれば全部欲しくなる
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