愛は惜しみなく与う【番外編】
これ以上は?していいの?

え、好きってお互いわかった後に触れるのって、開き直らないから緊張する

は?なんだよこれ


右手を恐る恐る杏の頬に触れると、俺の手が冷たかったのか、ピクっと動いた杏


その仕草でさえ俺を翻弄する


キスしていいのかな


暗闇で杏と目が合う


キョトンとした顔で俺を見ている




やっぱり、そゆう空気じゃないのかな
何されるか分かってないよな

繋いでいた左手を解き、杏の頭に乗せる


落ち着け、俺

そんな意味を込めてポンポンと頭を触れば



「遅い」


そう言われて物凄い力で胸元の服を掴まれて、引き寄せられる


そして杏は俺にキスをした


背伸びをしている杏


少しひんやりした唇は、重なれば熱を持った



まじかよ

杏からされると思わないじゃん


なんだよ、あのキョトンは、キスしないの?ってことかよ。ちょっと…語彙力足りないけど、マジでやばい

ごめんな


ちょっと気持ちをぶつけさせて


ポツンとおいてあるベンチに座る


杏を膝の上に乗せてそのままキスを繰り返す


杏の髪を片手で押さえて、もう片方の手で口を開けさせた


ビクッとしたが、もう今更やめるのは無理だから
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