愛は惜しみなく与う【番外編】
「力抜いて」


そう言えば素直に力を抜いて、唇に入る力も抜けた。

やべぇな


何年かぶりに勃った
悪い、ほんと、バレないようにするからさ。


小さく開いた口


ずっと俺の服を握る杏


嫌なら拒否ってとか、口だけでしか言えない。嫌だと言われるのが嫌だから、杏の頭を完全に固定している。


長くキスをして息継ぎがしたいのか、少し口が大きく開いたところに、お構いなしに舌を入れた。

とまらないな

一生懸命応えようとしてくれているのが分かって全身鳥肌が立つ


「んっ」


時々漏れる杏の声で脳は痺れる


「舌出して?」

「…舌?」

潤んだ目で、べーってすんの?と息を切らしながら聞いてくる。
だめ、ここではだめだ


とは思ったのに


素直に従うから
右手で杏の頭を押さえつつ、左手は杏の腰のあたりの服の下に滑らせた。


あったかい

のは俺だけで

こんな真冬に、冷たい手で素肌に触れられたら、冷たいよな


きゃあと可愛く漏らした杏
俺の手は杏の素肌のおかげであったかいよ?
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