【完結】エリートな彼と女子大生の年の差恋愛婚〈番外編追加〉
結局その日、わたしは自分の理性に負けてしまい、また彼の腕の中で情熱的に抱かれた。
それはふたりが限界を迎えるまで続いた。
……ああ、もう、わたしは彼に敵わない。
彼のニオイ、彼の体温、彼の言葉。
全部に溺れてしまっていた。
もう引き返すことは出来ない。
……そんなことさえ、思ってしまった。
真夜中の3時半過ぎ。
わたしは、彼の腕の中からそっと抜け出して、静かにシャワーを浴びた。
彼の体温やニオイ、全部消し去るように隅々まで洗った。
もう二度と会うことはない。
これっきり。
そう思うようにして、彼のことを必死で忘れようとした。
そして服を着替えて、枕元に3千円を起き、カバンを持ってそっと部屋を出た。