【完結】エリートな彼と女子大生の年の差恋愛婚〈番外編追加〉
「実来、覚えてるかい??初めて会った時のこと」
「……はい。忘れるわけ、ないじゃないですか」
「俺も、忘れるわけがないよ。君に会う前からずっと、俺は君のことを見ていたからね」
「……え??」
初めて知った、事実だった。
「……君と電車に乗る時間がいつも一緒で、何故かいつも俺の前か斜め後ろに、君はいつもいたからね。
まぁ、良く会うな〜とかくらいしか、思ってなかったけどね」
「そうだったんですね」
「君は大学生なんだろうとは思ってはいたけど、年齢の割に大人びて見えるし、最初は学生とは思えないくらいだったよ」
「そ、そうだったんですか??」
「ああ。あの時君が痴漢に遭わなければ、俺は君とこんな関係になれなかった。
……正直、本当は君と関係を持ちたいと思っていたのかもしれないな」