【完結】エリートな彼と女子大生の年の差恋愛婚〈番外編追加〉
「……おめでとうございます、お母さん」
「…………」
まだ、実感がなかった。
だってわたし、妊娠しているだなんて、これっぽっちも思ってなかったから。
現実だと思えない。
「麻生さん、これからつわりなどが頻繁に出てくると思います。食欲がなくなったり、倦怠感が出たり、色々と不調が出てくるでしょう。
だから、お腹の子の父親とよく話して、どうするか話し合ってください」
「……どうするかって??」
「産むか、産まないかの、選択です」
「…………」
「もし産みたくないのなら、20週までに決断してください。……20週を過ぎると、中絶出来なくなりますので」
「……はい。分かりました」
わたしが、妊娠……。
本当に??
まだ、信じられない……。