【完結】エリートな彼と女子大生の年の差恋愛婚〈番外編追加〉
「まずはここのお店から行こうか」
「はい」
「……実来、手を繋ごう」
「えっ??」
「今日はデートなんだ。デートといえば、手を繋ぐ、だろ??」
「はい‼」
京介さんの大きな右手が、わたしの左手を優しく包み込むように握りしめてくれた。
「京介さんの手、温かいですね」
「そうか??実来の手も温かいぞ??」
「そうですか??嬉しいです」
京介さんとこうやって並んで歩くと思うのは、わたしたちって本当に釣り合っているのかなって、そう思ってしまう。
だけど京介さんの隣を歩くのは、わたしだけだと、京介さんはそう言ってくれた。
だからわたしは、自信を持って、京介さんの隣を歩きたい。
京介さんの妻になる人は、わたしだから。
この子と京介さんと、3人で幸せになるんだ。