【完結】エリートな彼と女子大生の年の差恋愛婚〈番外編追加〉


保証人には、お母さんがなってくれるみたいで。

すでにお母さんのサインも書いてあった。

「さ、後はハンコ押すだけだよ」

「……き、緊張、します……」

「大丈夫よ、実来。さ、押しなさい??」

「う、うん……あっ」

ハンコを押すだけなのに、なぜかとても緊張してしまって……。

真っ直ぐ押したかったけど、少しだけ曲がってしまって、ちょっとショックだった……。

「ま、曲がっちゃった……」

「大丈夫よ。……おめでとう、実来」

「……ありがとう、お母さん」

「幸せになるのよ……」

お母さんはそう言いながら、泣いていた。

「お母さん、泣かないで……」

「だって、実来がお嫁に行くんだなって思うと、なんだか寂しくなって……」

「お母さん、わたし幸せになるからね」





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