【完結】エリートな彼と女子大生の年の差恋愛婚〈番外編追加〉
「……自分の、気持ち」
そうだ。言わなきゃ……。
だってわたし、彼のことが好き。
彼にもう一度会って、ちゃんと今の気持ちを話したい。
「……わたしもう一度、連絡してみる」
「うん。頑張って。応援、してる」
「ありがとう……」
「大丈夫。妊娠のことは、誰にも言うつもりないから、安心して」
「……ありがとう、彩花」
彩花が親友で本当によかった。
誰にも言うつもりなかったけど、彩花だけにはやっぱり話せる。
話してよかった。
その日わたしは、講義が午後までだったので、思いっきって彼に連絡してみることにした。
カバンの中から取り出す、あの時もらった彼の名刺……。
スマホを取り出して、また番号を打つ。
そしてゆっくりと、発信ボタンを押した。