【完結】エリートな彼と女子大生の年の差恋愛婚〈番外編追加〉



「……自分の、気持ち」

そうだ。言わなきゃ……。

だってわたし、彼のことが好き。

彼にもう一度会って、ちゃんと今の気持ちを話したい。

「……わたしもう一度、連絡してみる」

「うん。頑張って。応援、してる」

「ありがとう……」

「大丈夫。妊娠のことは、誰にも言うつもりないから、安心して」

「……ありがとう、彩花」

彩花が親友で本当によかった。

誰にも言うつもりなかったけど、彩花だけにはやっぱり話せる。

話してよかった。

その日わたしは、講義が午後までだったので、思いっきって彼に連絡してみることにした。

カバンの中から取り出す、あの時もらった彼の名刺……。

スマホを取り出して、また番号を打つ。

そしてゆっくりと、発信ボタンを押した。





< 23 / 308 >

この作品をシェア

pagetop