【完結】エリートな彼と女子大生の年の差恋愛婚〈番外編追加〉


京介は優しく手を握ってくれて、寒いからとコートを掛けてくれる。

「……ありがとう、京介」

「今日は一段と冷える。……体に障るといけないから、中に入ろうか」

「……うん」

京介の家にはもうほとんど何もなくなっていた。

ベッドと冷蔵庫がぽつんと置いてあるだけで、とても殺風景になっていた。

「……いよいよ明後日には、引越しだな。ここともお別れだ」

「そうだね。なんだか、寂しくなるね」

「そうだな〜。まぁ、今度は実来と子供と3人で暮らせるようになるし、楽しみもあるけどな」

「うん、そうだね。わたしたち、3人で暮らす新しい家だもんね」

「ああ、新しい生活が待っているんだ。……きっと今よりももっと、幸せになるさ」

「……うん。なろう、幸せに」




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