【完結】エリートな彼と女子大生の年の差恋愛婚〈番外編追加〉
「やった……産まれた……」
「実来、おめでとう。……お疲れ様」
京介は、汗ばんだ手を優しく握ってくれた。
「……うん。ありがとう、京介……」
「……お疲れ様。よく、頑張ったな」
「うん……」
「お母さん、抱いてあげてください」
「えっ、いいんですか……??」
「ええ、抱いてあげて。……あなたたちの、赤ちゃんよ??」
「……はい」
タオルに包まれた赤ちゃんを、この腕の中に初めて抱いた。
赤ちゃんはフワフワで、でもしっかりとした重みもあって。
わたしたちの赤ちゃんは、とても可愛くて、お腹の中にいた時よりも、目の前で抱いた時の方が、愛おしさがさらに増した。
さっきまでお腹の中にいたとは思えないほどの愛おしさだった。
体重を計ってみると、3050gだった。