【完結】エリートな彼と女子大生の年の差恋愛婚〈番外編追加〉
「さ、食べようか、熱いうちに」
「……はい」
トロトロのオムライスを一口食べると、卵のふんわり感とバターの風味、そしてシチューのまったり感じがとても美味しかった。
「ん、美味しい」
思わず、笑顔になってしまう。
美味しい物って、人を笑顔にするんだよね。
本当に美味しい物って、救われる。
少しだけ、緊張が溶けた気がした。
「……あの、森嶋さん」
オムライスを食べる手を止めて、わたしは森嶋さんの名前を呼んだ。
「ん??どうしたんだい??」
「さっきの話の、続き……しても、いいですか??」
「ああ、構わないよ」
「……森嶋さんに、見せたいものがあります」
「見せたいもの??」
「はい」
わたしはカバンの中から母子手帳を取り出して、森嶋さんに見せた。