【完結】エリートな彼と女子大生の年の差恋愛婚〈番外編追加〉
「……えっ??」
森嶋さんのお箸が、その瞬間に止まった。
母子手帳を眺めた後に、わたしの方を見た。
「……森嶋さん、わたし、妊娠しています」
わたしは、勇気をだして言った。
「……それは、俺との子だよね??」
「……はい」
森嶋さん以外の人と、してなんていない。
だって計算的に、あの日しか考えられない。
森嶋さんが戸惑っているのは、目に見えて分かった。
困惑しているのは、当たり前だ。
突然再会して、妊娠しましたなんて、誰が想像しただろうか……。
「……そうか」
「すみません、正直に言うと……本当は、妊娠してることを言うつもりは全くなかったんですけど……」
「えっ??」
「……でもこれは、わたしだけの問題じゃないって、思って」