【完結】エリートな彼と女子大生の年の差恋愛婚〈番外編追加〉
駐車場について、車を止める京介さん。
車を降りようとした時、京介さんは助手席のドアを開けてエスコートしてくれた。
「……あ、ありがとう、ございます」
なんだかこういうの、照れる……。
まるでお姫様みたいな感覚になった。
「行こうか、実来」
「はい」
京介さんはわたしの左手をギュッ握ってくれた。
……京介さんの手、すごく温かい。
この温もりが、わたしは大好きなんだ。
すごく安心するし、すごく心地よい。
入口で受付を済ませ、名前を呼ばれるのを京介さんとふたり、ドキドキしながら待った。
ほかの妊婦さんもたくさんいて、お腹が大きくてもうすぐ産まれそうな妊婦さんもいた。
わたしも同じ妊婦だけど、まだお腹がちょっとしか大きくないから、妊婦って感じはそんなにない。