夜空を見上げて、君を想う。

きになる

それからは、あいつの姿が頭から離れないわけで。のろのろと廊下を歩きながら、色々考える。

俺と堀田は普通に仲が良く、カーストみたいなところではお互い多分上の方。よく話すし、よくつるむ。

都内の中高一貫なだけに生徒の数は多く、一学年で200人は普通だがあいつは多分知らない人がいないんじゃないかっていうくらい目立つ。
特にビジュアルがいいとかではなく、アクティブなゆえ目立ち、友達想いなところや誰にでも気軽に話しかけるのが堀田だ。




……実際、俺は堀田のその性格に助けられたことがあった。







けど、俺は知っている。あいつはなんでも抱え込んで1人でどうにかしようとするタイプで、大事なことは仲の良い友達にさえ絶対に言わず、幼馴染の春日に言う。



もう11月に入ろうとしているが、夏休み明けで少しげっそりとした姿に何かを感じていたが本当にどうしたのだろうか…。




「春日なら知ってるのか…？」