HEAVEN's Door
「何か、スポーツしてるの?」

少し長めの柔らかそうな髪。

微笑むと細くなる目。

夏の名残の日焼けだろうか。

浅黒い肌。

その男子生徒はあたしを見て微笑んだ。

「…ロードレース」

小さな声でボソッ、と言った。

「へえ…バイク?」

目の色が変わる。

ますます興味、沸いてきました!的な目だ。

「…うん」

「クラスは?」

中身を知っているのかなあ?

あまりメジャーじゃないから知らないと思うんだけと…

「GP125」

「へぇ〜!そうなんだ!
僕も去年まではGP125だったんだ」



なんと!

ロードレースの事を知ってるなんて!!
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