HEAVEN's Door
「ありがとう」

バイクから降りると拓海くんは笑って

「さすがは恐怖心も何もないね」

そう言ってあたしの頭を撫でた。

「まあ、公道だからこれくらいが限界だけど。
何となくわかった?」

あたしは頷く。

「…良かった。
僕も後ろに乗せて、楽しかったよ」

拓海くんは名残惜しそうにあたしのバイクを撫でて、自分のバイクに跨がった。

あたしも自分のバイクに跨がる。
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