HEAVEN's Door
「…拓海くん?」

周りを見回しても。

誰もいない。



夢でも見ていたのかと思ったけど。



でもあたしのバイクには300キロ走行した事と。

ステップが地面と擦れて削られていて。

間違いなく、拓海くんがそこにいた、という証拠があった。



どうしよう。

涙が止まらなくて、家に中々帰れそうにもない。
< 54 / 79 >

この作品をシェア

pagetop