HEAVEN's Door

Dear Mayu

「そーちゃん」

しばらくしてママが家からやって来た。

「何の用?」

お店はもう閉店時間なのに呼び出されたママは少し怒っていた。

「ママ、あたし、拓海くんから手紙を預かっている」

ママに便箋を差し出す。

「…拓海くん?」

ママの手が少し、震えていた。

受け取ると慌てて便箋を開く。
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