HEAVEN's Door
写真の裏には。
びっしりと詰めて書かれた拓海くんのライディングテクニック。
「これは…睦海には役に立つかも」
パパが微笑んだ。
「拓海もマメやなあ〜」
その横で光くんが感心しながら裏に書かれたライテクを読んでいた。
GP125の表彰台での写真の裏には
『睦海、自分に負けるな!
強気で行け!!
そして、自分を信じろ』
うん、わかってるよ、拓海くん…
その瞬間、どこからともなく風か吹いたかと思うとあたしの頭を撫でるように吹き抜けていった。
そう、それはまるで。
拓海くんがあたしの頭を撫でた時と同じように。
あたしは上を向いて微笑んだ。
びっしりと詰めて書かれた拓海くんのライディングテクニック。
「これは…睦海には役に立つかも」
パパが微笑んだ。
「拓海もマメやなあ〜」
その横で光くんが感心しながら裏に書かれたライテクを読んでいた。
GP125の表彰台での写真の裏には
『睦海、自分に負けるな!
強気で行け!!
そして、自分を信じろ』
うん、わかってるよ、拓海くん…
その瞬間、どこからともなく風か吹いたかと思うとあたしの頭を撫でるように吹き抜けていった。
そう、それはまるで。
拓海くんがあたしの頭を撫でた時と同じように。
あたしは上を向いて微笑んだ。