男装で青春してますっ!
トントンと、校長室のドアを叩く
「どうぞ」
その言葉を聞いて、一樹は部屋へ入った
中を見ると、2人の男性がいた
1人はたぶん校長先生だろうけど…
そこで、一樹はふと気づいた
あ、あたし校長先生の顔も名前も知らねーや
「君が…芦屋さんだね?」
そのうちの1人
こっちの優しそうな男性が校長先生か
なんて納得しながら、一樹は「そうです」と返す
一瞬、なんでさん付け?と問い返したくなったが、すぐに思い返した
男装はしているものの、先生たちには公認の男装だったのだ、と
そもそも、性別女で入学しているのに、先生たちが知らないはずがない
ましてや、校長先生が…