男装で青春してますっ!
はじめに謝っておきたい
君を…いや、君たちを捨てたのは、僕なんだ
言い訳をするつもりはないが、あの時は大変だったんだよ
君のご両親が…
いや、この話は後で話すとしよう
順に話すよ
君はまだ小さい頃だったし、覚えていないと思う
自分を捨てた奴のいうことなんて信じられないかもしれない
でもね、君たちは幸せだったよ
春子さんも哲も…
ああっと、これは君たちのご両親の名前なんだ
二人とも、とても幸せそうだったよ
君たちを産んでからは、とくに幸せそうだった
僕も、一回だけ哲に会いにいったことがあるんだけど、
本当に、本当に幸せそうだったよ
もうこっちまで幸せになっちゃうくらい、
幸せな家庭だった
笑顔が絶えなくってね、
僕は羨ましかったよ
なにせ、結婚してなかった人間だから
余計に二人が羨ましかったかな