男装で青春してますっ!
でも、哲はそうなることを分かっていたんだろうね
「俺は結婚する。母さんと父さんが反対するんだったら、縁を切ろうと思ってここにきた」
二人が反対したら、きっぱりとそう言い切ったよ
ずいぶん前から覚悟してたんだろうなっていう、きっぱりとした言い方だった
そう、悲しいかな
両親が反対するだろうって思ってたのは、哲だった
両親の性格を一番分かっていたのは哲
一番、両親からうっとおしがられてた哲だったんだ
でも、そこからはあっさりしたものだったよ
両親は、
「じゃあ今後この家の門を、一切またがないでくれよ」
って、まるでこの時を待ち望んでいたかのようにあっさりと言ったよ