男装で青春してますっ!






「あーもう・・・わけ分かんねぇ!!結局なんだってんだよ」




一樹は、裕二を睨みながら声をあげた


学校をサボる、といってやってきた場所は、

入場料のいらないミニ遊園地だった



今は時間帯のせいか、あまり人がいない



それでも何人か、遊びにきている人はいるので

一樹の大声にジロジロと見られたりした




当の本人は、そんなことまるで気にしていないのだが・・




「大体、あの面はなんだ?あんな奴が俺のおじさんかよ」




一樹はそう言いながら、ベンチにドカッと腰をおろした

裕二もとなりに座る





「本気でわけ分かんねぇ」



「・・・ごめん一樹。俺には全く分からないよ」




ハハッと笑う裕二に、一樹はまた蹴りをいれる


足のすねにかかと蹴りだったために、

裕二は半ば本気で涙目になっていた

< 93 / 108 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop