すきって言って
「藤田くん、稜くんおはよう」
声を掛けてくれたのは、私と同じクラスの
藤田優志(ふじたゆうし)くん
そして、私のすきな人……でもある。
「うぃっす」
優志くんの隣にいる小さい(怒られるかな)男の子は
お姉ちゃんの同じクラスの鳴瀬稜(なるせりょう)くん
あんまり話したことないし、無口だし…ちょっと怖い
「泉さん、この間貸してくれた小説すごい面白いです!
続きとかあったら借りたいんですけど……」
「わぁ、本当?絃は小説とか読まないから嬉しい、明日持ってくるね」