カタブツ御曹司と懐妊疑惑の初夜~一夜を共にしたら、猛愛本能が目覚めました~
ーー「あっ……あっ……あぁっ……」
体を繋げると、私たちは今まで触れられなかった時間を埋めるように激しく絡まりあった。
体力のある隼世さんに求められ、最初はガラス細工を扱うように丁寧だった彼もこうなれば野獣のように強引だ。
「菜々花さんっ……菜々花さんっ……」
ぶつけられる想いに体が震え、奥まで満たされていく。
ずっと触れてもらいたかった彼に念願叶って愛を注がれては、これからはこの感覚なしではいられなくなってしまうのではないだろか。
求められ続けてくたびれ果てた体に、再び隼世さんがのしかかる。
「ハァ、ハァ、隼世、さん……もう、私……」
薄目を開けて訴えるが、彼は険しい顔をしながら、指を絡めて手を握ってきた。
「すまない、もう少しっ……」
「ああっ……」
ーーこれからは、隼世さんにあまり〝おあずけ〟させてはならない。
私はぼんやりとそう考えながらやっと眠りについた。