カタブツ御曹司と懐妊疑惑の初夜~一夜を共にしたら、猛愛本能が目覚めました~

彼のリバースしたものを浴びる覚悟をしたが、上手く口をティッシュで蓋をしたようで事なきを得る。
その後も肩で息をしながら次々にティッシュを取っては口に押しあて、逆流してきたお酒を受け止めていた。

「……か、課長。少し休んだほうがいいですよ。私の話はまた今度、改めてしますから」

彼は私の前で吐きそうになったことに危機感を覚えたのか、青い顔をしながらコクコクとうなずく。

大量のティッシュをゴミ箱へ落とし、彼はネクタイを外しながら「すみません……」とうなだれた。

また意識が朦朧としてきたらしく、薄目を閉じてついに体がベッドに横たわった。
私は彼をきちんと寝かせ、ワイシャツのボタンを上から三つ外す。
このまま寝ては苦しいだろうと「失礼します」と断ってから、ベルトの金具を外し、ゆっくりとズボンから抜き取った。
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