政略夫婦の授かり初夜~冷徹御曹司は妻を過保護に愛で倒す~
「さっき、診察室で先生からご懐妊ですって言われてから色々と検査をしている間ね、ずっと赤ちゃんのことばかり考えていたの」
相槌を打ちながら聞く美香に続ける。
「私は家族に恵まれてこなかった。亡くなったママは私のこともお父さんのことも愛してくれたけれど、お父さんは違った。……新しい家族は弟の敬一は私を姉と慕ってくれても、両親に愛情を注いでもらえなかったでしょ? だからこの子には私と同じ思いをさせたくないの」
家族ほど身近で大切な存在はいないから。
「弦さんと本物の夫婦になって、この子にたくさんの愛情を注いであげたい。幸せだって毎日感じてほしいの。……そのためにも私、強くなりたい」
自分の想いを伝えると、美香はそっと私の手を握った。
「それで未来はこれからどうしたいの?」
「弦さんが戻ってきたら、妊娠の報告をするときに好きって言う。それで弦さんにも私のことを好きになってもらって、本物の夫婦になりたい」
言葉にして強く願う。自分の幸せのためにも、生まれてくるこの子のためにも弦さんと本物の夫婦になりたいと。
「じゃあそうなれるように頑張らないと」
「うん」
相槌を打ちながら聞く美香に続ける。
「私は家族に恵まれてこなかった。亡くなったママは私のこともお父さんのことも愛してくれたけれど、お父さんは違った。……新しい家族は弟の敬一は私を姉と慕ってくれても、両親に愛情を注いでもらえなかったでしょ? だからこの子には私と同じ思いをさせたくないの」
家族ほど身近で大切な存在はいないから。
「弦さんと本物の夫婦になって、この子にたくさんの愛情を注いであげたい。幸せだって毎日感じてほしいの。……そのためにも私、強くなりたい」
自分の想いを伝えると、美香はそっと私の手を握った。
「それで未来はこれからどうしたいの?」
「弦さんが戻ってきたら、妊娠の報告をするときに好きって言う。それで弦さんにも私のことを好きになってもらって、本物の夫婦になりたい」
言葉にして強く願う。自分の幸せのためにも、生まれてくるこの子のためにも弦さんと本物の夫婦になりたいと。
「じゃあそうなれるように頑張らないと」
「うん」