政略夫婦の授かり初夜~冷徹御曹司は妻を過保護に愛で倒す~
本当、竹山が秘書で心底よかったと思うよ。些細な変化にもいち早く気づいてくれるのだから。
「いや、スケジュール的に問題はない。俺が悪いんだ。未来のことが気になってなかなか夜、寝つけなかったから」
「そうでしたか。……では、ますますしっかりと専務のお話を聞かなければなりませんね」
「あぁ、よろしく頼むよ」
クスリと笑った竹山につられ、俺も笑ってしまう。
竹山が見つけた店は、近くのホテルにある日本料理店。すべて和室の個室となっており、久しぶりに畳の上に座った。
「ここなら食後に少しはゆっくりできるかと思ったのですが、いかがですか?」
「そうだな、ありがとう」
店員に御膳を注文し、料理が運ばれてくるまでは今日のスケジュールの確認をする。そして御膳がテーブルに並べられて店員が部屋から出ていくと、竹山はさっそく切り出した。
「それで専務、奥様とはなにがあったんですか?」
「いきなりだな。まだ一口も食べていないというのに」
「時間は無限ではございませんので。それに専務がゆっくりと休む時間も減ってしまいます」
淡々と言うと、綺麗な箸遣いで料理を口に運んでいく。
「いや、スケジュール的に問題はない。俺が悪いんだ。未来のことが気になってなかなか夜、寝つけなかったから」
「そうでしたか。……では、ますますしっかりと専務のお話を聞かなければなりませんね」
「あぁ、よろしく頼むよ」
クスリと笑った竹山につられ、俺も笑ってしまう。
竹山が見つけた店は、近くのホテルにある日本料理店。すべて和室の個室となっており、久しぶりに畳の上に座った。
「ここなら食後に少しはゆっくりできるかと思ったのですが、いかがですか?」
「そうだな、ありがとう」
店員に御膳を注文し、料理が運ばれてくるまでは今日のスケジュールの確認をする。そして御膳がテーブルに並べられて店員が部屋から出ていくと、竹山はさっそく切り出した。
「それで専務、奥様とはなにがあったんですか?」
「いきなりだな。まだ一口も食べていないというのに」
「時間は無限ではございませんので。それに専務がゆっくりと休む時間も減ってしまいます」
淡々と言うと、綺麗な箸遣いで料理を口に運んでいく。