政略夫婦の授かり初夜~冷徹御曹司は妻を過保護に愛で倒す~
「ほら、お礼言いなよ。私からも【ありがとうございます、ごちそうさまでした】って伝えて」
「うん、そうだよね」
帰ってから伝えてもいいけれど、今すぐにお礼を言いたい。
その思いでスマホを手に取り、美香とともに近くのソファに腰かけて、メッセージ文を打ち込んでいく。
【弦さん、予約だけではなくお支払いまでしていただき、ありがとうございました。美香からも、ありがとうございます、ごちそうさまでしたとのことです】
考えながら打っていると、美香が画面を覗き込んだ。
「え? なにこの固いメッセージ文は。もっと砕けた感じがいいんじゃなの? それより電話すればいいのに」
「これでいいの! 電話なんてとんでもない。弦さんは今仕事中だもの。邪魔するわけにはいかないよ」
手の空いたときにメッセージを読んでくれたら、それでいい。また帰ってきたら直接顔を見てお礼を言おう。
「ふたりのやり取りが聞きたかったのに、残念」とむくれる美香を尻目にメッセージを送信した。
「お待たせ、行こう」
「うん」
ふたりでエレベーターホールへ向かっていると、私のスマホが鳴った。
「うん、そうだよね」
帰ってから伝えてもいいけれど、今すぐにお礼を言いたい。
その思いでスマホを手に取り、美香とともに近くのソファに腰かけて、メッセージ文を打ち込んでいく。
【弦さん、予約だけではなくお支払いまでしていただき、ありがとうございました。美香からも、ありがとうございます、ごちそうさまでしたとのことです】
考えながら打っていると、美香が画面を覗き込んだ。
「え? なにこの固いメッセージ文は。もっと砕けた感じがいいんじゃなの? それより電話すればいいのに」
「これでいいの! 電話なんてとんでもない。弦さんは今仕事中だもの。邪魔するわけにはいかないよ」
手の空いたときにメッセージを読んでくれたら、それでいい。また帰ってきたら直接顔を見てお礼を言おう。
「ふたりのやり取りが聞きたかったのに、残念」とむくれる美香を尻目にメッセージを送信した。
「お待たせ、行こう」
「うん」
ふたりでエレベーターホールへ向かっていると、私のスマホが鳴った。