政略夫婦の授かり初夜~冷徹御曹司は妻を過保護に愛で倒す~
「じゃあ行こうか」
「はい」
返事をすると、弦さんは私の腰に腕を回した。ナチュラルなエスコートに歩きかたがぎこちなくなる。
当然弦さんに気づかれ、「フッ」と笑われてしまった。
「どうした?」
「えっ? いや、その……」
しどろもどろになる私を見て、弦さんは楽しそう。
絶対に私が戸惑っていることに気づいて、わざと聞いているよね?
意地悪されているのに、弦さんの楽しそうな顔を見たら文句も言えなくなる。
唇をキュッと噛みしめ、「なんでもありません」と言えば、彼は「そうか」と返した。
腰に腕を回されたままエレベーターホールへ向かうと、弦さんは呼び出しボタンを押した。
「今夜はここの最上階にあるレストランを予約したんだ。来たことあるか?」
「いいえ、ないです」
たしかここの最上階にあるレストランって、世界的にも有名なシェフが料理長を務めていることからすごく人気だ。
「それならよかった。実はここの料理長と父さんは昔からの知り合いなんだ」
「そうなんですか」
さすがはサイレンジの社長。顔が広い。
到着したエレベーターに乗り、最上階へと向かう。到着してドアが開くと、待っている人がふたりいた。
「はい」
返事をすると、弦さんは私の腰に腕を回した。ナチュラルなエスコートに歩きかたがぎこちなくなる。
当然弦さんに気づかれ、「フッ」と笑われてしまった。
「どうした?」
「えっ? いや、その……」
しどろもどろになる私を見て、弦さんは楽しそう。
絶対に私が戸惑っていることに気づいて、わざと聞いているよね?
意地悪されているのに、弦さんの楽しそうな顔を見たら文句も言えなくなる。
唇をキュッと噛みしめ、「なんでもありません」と言えば、彼は「そうか」と返した。
腰に腕を回されたままエレベーターホールへ向かうと、弦さんは呼び出しボタンを押した。
「今夜はここの最上階にあるレストランを予約したんだ。来たことあるか?」
「いいえ、ないです」
たしかここの最上階にあるレストランって、世界的にも有名なシェフが料理長を務めていることからすごく人気だ。
「それならよかった。実はここの料理長と父さんは昔からの知り合いなんだ」
「そうなんですか」
さすがはサイレンジの社長。顔が広い。
到着したエレベーターに乗り、最上階へと向かう。到着してドアが開くと、待っている人がふたりいた。