同期の御曹司様は浮気がお嫌い
「ありがとう。優磨くんが私のことを一番に考えてくれていることは本当に嬉しい」
「波瑠にも証明してほしい」
「え?」
「もう俺のそばを離れないって一生かけて誓って」
私は優磨くんの目を真っ直ぐ見つめた。
「愛してる。一生離れません」
「俺も波瑠を愛してる。一生かけて幸せにする。だから俺と結婚してください」
「はい」
心を込めて呟いた。再び優磨くんと唇が重なった。
やっと素直になれた。遠回りばっかりしてたけど、優磨くんと家族になれることは幸せだ。
「っ……」
優磨くんが私の肩に額を載せて顔を隠す。
「どうしたの?」
「波瑠のドレス姿を想像して……絶対綺麗だと思って……」
「美麗さんの言うとおり、お色直しにピンクのドレスも良いよね」
「波瑠の好きな色を着てね。でも……ピンクも良いと思う……」
「式のプラン考えるのが楽しみ。まずは優磨くんのご両親にも挨拶に行かないと」
「そうだね、波瑠を早く紹介しろってうるさいんだ」
「ご両親、怒ってないの?」
「婚約を勝手に解消した時は怒ったけど、強引に婚約を進めようとはしなかったよ。俺はそのために努力してきたからね。姉さんの例もあるし結婚相手を最終的には自分で決めさせてくれる親だから」
「よかった……」
「波瑠、今夜から帰ってきてくれるよね?」
不安そうな顔で見つめる優磨くんに微笑んで頷く。
「私の帰る家は優磨くんのところだよ」
そう言って今度は私から優磨くんに唇を重ねた。