不自由な恋だけど、そこに幸せはある
ボフンッ

君は、そこら辺にあったクッションで僕を叩いてきた。

「何よ!そんなの理由になってない!!確かに目は見えないかもしれない。でも、ただそれ一つよ。」

一つ一つ言葉を発するたびに、君の声は震えていった。

「こんなに優しい君を、なんで突き離させなければいけないの!?優しい心を持った人間なのよ!!」

君は、服を掴み、僕の胸に向かって拳で叩いた。

「私は貴方が好きなの。貴方じゃなきゃダメなの!貴方の温かい手と言葉が私を救ってくれたの!!」

すると、俺は瞳から頬を伝って涙がこぼれた。
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