檻に閉じ込められたウサギ






イタリアンのお店に連れてきてもらい
美味しいワインを飲んでる




「ここのご飯もワインも本当美味しいね」



『でしょ、前にこのお店見つけた時
アズサちゃん連れてきたいなって思ってたんだ』




「本当?すごい嬉しい!」





『よかった、……この後どうする?』





「今日はそんなに飲む気もないから
うちくる?」




『うん、じゃあそうさせてもらおうかな』



嬉しそうな穏やかな顔でカワサキさんは言う








1人じゃないから寂しくない


ご飯だって美味しい



この人のことだって嫌いなわけじゃない






私を愛してくれている


私を大事にしてくれている







それで私には十分



















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