トラップ教室
しかし彼はそれが自分に向けられたものだとは思わず、颯爽と歩き続けている。
うん。
これは間違いなく優香の好みのタイプだった。
優香が集めている少女マンガには必ずこういうキャラクターが出てくるのを、あたしは知っているから。
でも……。
あたしの目は隣の1年生にくぎ付けになっていた。
その人は中条先輩に負けず劣らずのイケメンで、先輩の話に熱心に耳を傾ける姿はとても綺麗だった。
同じ1年生であんな人がいたんだ……。
あたしと優香はぼーっと突っ立ったまま2人を見つめる。
その熱っぽい視線に気がついたのか、1年生の彼と視線がぶつかった。
ハッと我に返り、慌てて優香の手を引いて2人のために道を開けた。
すると1年生の方はなんだか複雑そうな表情で会釈してくれた。
うん。
これは間違いなく優香の好みのタイプだった。
優香が集めている少女マンガには必ずこういうキャラクターが出てくるのを、あたしは知っているから。
でも……。
あたしの目は隣の1年生にくぎ付けになっていた。
その人は中条先輩に負けず劣らずのイケメンで、先輩の話に熱心に耳を傾ける姿はとても綺麗だった。
同じ1年生であんな人がいたんだ……。
あたしと優香はぼーっと突っ立ったまま2人を見つめる。
その熱っぽい視線に気がついたのか、1年生の彼と視線がぶつかった。
ハッと我に返り、慌てて優香の手を引いて2人のために道を開けた。
すると1年生の方はなんだか複雑そうな表情で会釈してくれた。