トラップ教室
板一枚分が空洞となり、俺の心臓は更に早鐘を打ち始める。
床の下は真っ暗でなにも見えない。
俺は続けて隣りの板にも指を引っ掛けた。
こちらもカタッと小さく音を立てて外れていく。
「嘘だろ、なんだよこれ」
背中に汗が流れていくのを感じた。
2枚の板が外されて、俺の顔くらいなら突っ込めそうなくらいのスペースができている。
更に隣りの板を外した瞬間。
目が合った。
床下の暗闇に浮かんでいる白い2つの目。
その目はひどく充血していて瞼も腫れている。
「ギャアア!」
突然のことで悲鳴を上げ、その場に尻もちをついてしまった。
床下の目が何度も瞬きを繰り返し、ブンブンと左右に首を振るのが見えた。
え……?
起き上がり、近づいて確認してみるとそれは体を拘束され、猿轡をかまされた響だったのだ。
俺は大きく目を見開いて駆け寄った。
「響!」
響は俺の声に反応し、今度は上下に頷いて見せた。
床の下は真っ暗でなにも見えない。
俺は続けて隣りの板にも指を引っ掛けた。
こちらもカタッと小さく音を立てて外れていく。
「嘘だろ、なんだよこれ」
背中に汗が流れていくのを感じた。
2枚の板が外されて、俺の顔くらいなら突っ込めそうなくらいのスペースができている。
更に隣りの板を外した瞬間。
目が合った。
床下の暗闇に浮かんでいる白い2つの目。
その目はひどく充血していて瞼も腫れている。
「ギャアア!」
突然のことで悲鳴を上げ、その場に尻もちをついてしまった。
床下の目が何度も瞬きを繰り返し、ブンブンと左右に首を振るのが見えた。
え……?
起き上がり、近づいて確認してみるとそれは体を拘束され、猿轡をかまされた響だったのだ。
俺は大きく目を見開いて駆け寄った。
「響!」
響は俺の声に反応し、今度は上下に頷いて見せた。