トラップ教室
このまま真っすぐ家に帰って、ダラダラして。
母親に宿題をしろと怒られて。
飯食って、風呂入って、寝る。
そんな毎日は中学までと何一つ変化がなかった。
なにかしなければという焦りはある。
だけど、具体的になにをすればいいかがわからない。
ただ、言い知れぬ不安を抱えて過ごすばかりだった。
「なぁ、ボランティアをしてみろよ」
ある日の昼時、響が不意にそんなことを言ってきた。
手には白黒で印刷されたチラシを持っている。
「ボランティア?」
俺は口に運びかけた卵焼きを弁当箱に戻し、チラシに視線を向ける。
そこには街のゴミ拾いに参加しませんか? と、書かれている。
「今度の日曜日なんだけど、俺も参加するんだ」
「へぇ……」
母親に宿題をしろと怒られて。
飯食って、風呂入って、寝る。
そんな毎日は中学までと何一つ変化がなかった。
なにかしなければという焦りはある。
だけど、具体的になにをすればいいかがわからない。
ただ、言い知れぬ不安を抱えて過ごすばかりだった。
「なぁ、ボランティアをしてみろよ」
ある日の昼時、響が不意にそんなことを言ってきた。
手には白黒で印刷されたチラシを持っている。
「ボランティア?」
俺は口に運びかけた卵焼きを弁当箱に戻し、チラシに視線を向ける。
そこには街のゴミ拾いに参加しませんか? と、書かれている。
「今度の日曜日なんだけど、俺も参加するんだ」
「へぇ……」