トラップ教室
響はこういうヤツなんだ。


自分になにができたって、決してそれを鼻に掛けない。


人に何かを頼むことを恥ずかしいとは感じない。


だからこそ、響は誰からも好かれる存在なんだ。


「わかった。教えるよ」


そう答えると響は本当にうれしそうにほほ笑んだ。


「まじで!? うわぁ助かる! ありがとう雄大!」


その笑顔は男の俺でも惹かれるくらい、爽やかなものだった。
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