トラップ教室
頭の中でグルグルと思案してみてもなかなか目覚めることができなくて、この世界が現実のものに見えてくる。
「くそ、スマホがない!」
誰かが呟き、そして派手に舌打ちをするのが聞こえてきた。
その声に促されるようにしてあたしもポケットを確認した。
いつも制服のスカートに入れているスマホが、なぜかない。
焦りで背中に汗が滲んできたとき、またアナウンスが聞こえてきた。
「森谷梓さん死亡。残り13名」
無機質な子供の声に吐き気がこみ上げてくる。
今の様子を見ていて、それをアナウンスしたのだろう。
相手はどこからか自分たちを見ている。
一体、どこから?
グルリと昇降口を見回してみても、カメラらしきものは見当たらない。
きっと、巧妙に隠されているのだろう。
「くそ、スマホがない!」
誰かが呟き、そして派手に舌打ちをするのが聞こえてきた。
その声に促されるようにしてあたしもポケットを確認した。
いつも制服のスカートに入れているスマホが、なぜかない。
焦りで背中に汗が滲んできたとき、またアナウンスが聞こえてきた。
「森谷梓さん死亡。残り13名」
無機質な子供の声に吐き気がこみ上げてくる。
今の様子を見ていて、それをアナウンスしたのだろう。
相手はどこからか自分たちを見ている。
一体、どこから?
グルリと昇降口を見回してみても、カメラらしきものは見当たらない。
きっと、巧妙に隠されているのだろう。