リアル彼氏
☆☆☆
当時のことを思い出したあたしは、知らない間に涙を浮かべていた。
慌てて指先で涙をぬぐい、日記帳を閉じた。
あのとき貴也には彼女がいた。
あたしもあれ以上のことはなにもできなかったのだ。
でも、今は事情が変わったんだ。
貴也はきっと彼女と別れた。
だからあたしを誘ってきたんだ。
そう考えると少し複雑な心境だったけれど、今度はあたしにもちゃんとチャンスがある。
しかも、すごく大きなチャンスだ。
これを逃がすわけにはいかない。
「しばらく、ゲームはお預けかな」
実際の恋愛に力を注ぐため、あたしはそう呟いたのだった。
当時のことを思い出したあたしは、知らない間に涙を浮かべていた。
慌てて指先で涙をぬぐい、日記帳を閉じた。
あのとき貴也には彼女がいた。
あたしもあれ以上のことはなにもできなかったのだ。
でも、今は事情が変わったんだ。
貴也はきっと彼女と別れた。
だからあたしを誘ってきたんだ。
そう考えると少し複雑な心境だったけれど、今度はあたしにもちゃんとチャンスがある。
しかも、すごく大きなチャンスだ。
これを逃がすわけにはいかない。
「しばらく、ゲームはお預けかな」
実際の恋愛に力を注ぐため、あたしはそう呟いたのだった。