リアル彼氏
☆☆☆

マリナのノロケ話を聞いて、弘志からのチャラい言葉を受け流し、貴也とすれ違ったらドキドキする。


これがあたしの毎日起こる出来事だった。


そしてこの日も何事もなく学校を終えて、家に戻ってきていた。


自室のベッドにダイブして大きく息を吐き出す。


「あぁ~今日も疲れたぁ!」


声に出すと学校内でのストレスが吹っ飛んでいく気がする。


ベッドのまくら元に置いたラベンダーの香りが心の落ち着かせてくれた。


一度ラベンダーの香りをスーッと吸い込んで、気分を変えた。


「さっさと課題終わらせて、ゲームでもしよ!」


しばらくベッドの上で目を閉じていてあたしはパッと飛び起きた。


自分で自分の気持ちを切り替えることは得意だ。


あたしは小学校時代から使っている白い勉強机へと向かったのだった。
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