リアル彼氏
弘志君はあたしが出ていくまで待っているだろうから、ひきこもることもできない。


誰か助けて……!


スマホを操作して、助けを呼ぼうとする。


しかし……。


あたしはスマホを見つめたまま動きを止めていた。


あたしの友達って誰……?


あたしはずっとマリナと一緒にいた。


友達らしい友達はマリナ1人しかいない。


そのマリナはもう友達ではなくなっているのだ。


貴也もダメ。


そうだ、安藤さんはどうだろう!?


閃いて、クラスのグループメッセージを開いた。


その瞬間、目の前が真っ暗になった。


書かれている文字に呼吸ができなくなっていくのを感じる。
< 180 / 190 >

この作品をシェア

pagetop