エチュード〜さよなら、青い鳥〜
その背中を押したのは、他でもない丹下初音のピアノだった。
初音に出会い、音楽の力で四辻は自分を取り巻く環境を変える決心がついた。


陽菜とのことは、もう終わったことだ。


初音を思うと、胸が苦しい。ピアノに向かう彼女は、神々しいまでに美しい。
こんなに、恋焦がれた人は初めてだ。


明日の本選で、オーケストラと演奏する彼女が見られると思うだけで、陽菜の事で動揺した気持ちは遠ざかり、ワクワクする気持ちが湧き上がってきた。



明日の本選が楽しみだ。











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