エチュード〜さよなら、青い鳥〜
「世界中の人に、最高の音を聴いてほしい。そう思っていたのに。
君が奏でた最高の音は、自分一人のものにしたいと思ってしまう。
俺のためだけの演奏。俺のためだけの初音」
四辻自身、恥ずかしくなるような最高に甘いセリフを吐いた。初音が照れて嬉しそうに、はにかむ姿を想像して。
「独占欲、みたいな?
でも、それって音楽の究極の形じゃない?
大ホールでみんなと共有して、聴くのもいい。
イヤホンで聴いたり、四辻さんみたいに自分の部屋で好きな音楽を聴いたりして、音楽を自分だけのものにするのもいい。どんな形であれ、最高の音楽は人種も性別も年齢も超えて、等しく幸せにしてくれる」
だが、返ってきたセリフは、至って冷静な音楽論だった。
さすがに、四辻もため息をつく。
ーーもっとハッキリ言わなきゃダメか。
君が奏でた最高の音は、自分一人のものにしたいと思ってしまう。
俺のためだけの演奏。俺のためだけの初音」
四辻自身、恥ずかしくなるような最高に甘いセリフを吐いた。初音が照れて嬉しそうに、はにかむ姿を想像して。
「独占欲、みたいな?
でも、それって音楽の究極の形じゃない?
大ホールでみんなと共有して、聴くのもいい。
イヤホンで聴いたり、四辻さんみたいに自分の部屋で好きな音楽を聴いたりして、音楽を自分だけのものにするのもいい。どんな形であれ、最高の音楽は人種も性別も年齢も超えて、等しく幸せにしてくれる」
だが、返ってきたセリフは、至って冷静な音楽論だった。
さすがに、四辻もため息をつく。
ーーもっとハッキリ言わなきゃダメか。